薬漬け、人間だってイヤですよね?だったら、鶏だって同じはず。
元気な鶏が、良質な卵を産む。難しいことじゃなく、とっても簡単なこと。
でも、実行するのは、大変なことなんです。
岡山県北東部にある日本原高原。
その豊かな自然環境に囲まれた高原の南斜面に、養鶏・採卵を行う岡山農場があります。
スタッフの「愛情」が大好物の鶏たちは、ゆったりとした風通しの良い鶏舎で
ストレスがかからないよう飼育されています。
もちろん、衛生管理も徹底しています。
安心・安全で美味しいこと。そして、業界トップクラスの生産性。
それが、丸永エッグランドの自慢です。
養鶏・採卵を行っている丸永エッグランド(岡山農場)は、岡山県勝田郡奈義町、那岐山の麓に位置します。450,000平方メートルという広大な農場では、4棟の育成舎に12万羽、16棟の成鶏舎に48万羽が飼育され、毎日、40万個以上の卵が産み落とされています。
岡山農場では豊かな自然環境に加え、鶏たちがゆったりと過ごせるよう飼育環境・飼育密度にも配慮しています。例えば、6~7m間隔で南北にケージを設置して風通しを良くしたり、メーカー指定36,000羽のケージに最高32,000羽を飼育。面積を広く取って鶏のストレスを少なくしています。さらに、薬漬けにしない、健康で元気な鶏を育てるため、敷地内の雑草も芝刈り機や草刈り機で処理します。
豊かな自然、清涼な空気。そして、人の¨手¨と¨愛情¨によって、鶏たちは大切に、健やかに育てられるのです。
産まれたてのヒヨコたちは、育成舎で130日過ごします。育成舎は密閉性の高いウインドレス鶏舎を採用。時間や気温、湿度などを人工的に管理でき、病原菌の侵入を防ぐメリットもあります。
ヒヨコたちは人間の赤ちゃんと同じで、病気に対する免疫が弱いため、病原菌は大敵。なので、衛生面には細心の注意を払います。育成舎に入れるのは、担当管理者のみ。着衣や手足、足元もすべて消毒して入舎します。
また、つつき合いを防ぐためにくちばしをカットするデビークと呼ばれる作業や、病気対策のワクチン接種、サルモネラ対策のCEテクト投与など膨大な労力を使って、1羽1羽をしっかり管理します。
「育成」は、その後のすべてが決まる大切な時期。最新の設備と最大限の労力で、ヒヨコたちの健康を守ります。
育成舎から移動した鶏は約700日齢まで、成鶏舎で過ごします。成鶏舎は開放高床式と、ウインドレス鶏舎の2種類。鶏舎内の温度が1度下がっただけで産卵に影響が出るなど、鶏はとてもデリケートな生き物です。だからこそ、温度、湿度、換気、エサ、水の管理が大切。毎日、卵重を計って健康状態をチェックし、些細な変化も見逃しません。
また育成舎同様、衛生面も徹底しています。入舎の際の消毒はもちろん、定期的に出入り口や周囲に消石灰を散布。さらに、週1回の舎内消毒、オールアウト時の完全殺菌ほか、舎内、飲料、水、通路などのサルモネラ検査も頻繁に行っています。
こうした衛生、環境、飼育、生産、データの徹底した管理により品質の良い卵を安定して産むことが出来るのです。
品質を高めるためには、何より衛生管理を徹底する必要があります。育成舎、成鶏舎はもとより、1カ所だけの農場入り口には道路ゲートを設置。関係者以外の入場はできません。飼料・鶏卵運送車両、従業員車両も車両消毒層を通過する仕組みになっています。
また、集卵場や保管室も同様です。定期的な消石灰の散布や室内消毒、サルモネラ検査のほか、作業員は専用の着衣に着替え、消毒後に作業を行います。特に気温が上がる夏は、1日に2回集卵し、温度が上がった鶏舎内に卵が残らないよう配慮。集卵場・保管室は冷房をかけて、作業します。
毎日、産み落とされる約40万個の卵は、中国・近畿地方や食品メーカーを中心に卸しています。
せっかく自分たちで大切に、こだわって育てた卵を直接、消費者の方にも味わっていただきたい。そう考えて「ビストロブブ」では、フランス料理の食材として三田ポークと共にご提供しています。
また、子会社である「アイユー食品」では、エッグランドの卵を主に飲食店舗に販売しています。
今後は直接、皆様に美味しい卵が届けられるよう、新しい販売システムの構築に取り組んでいきます。